皆さんこんにちは。プリ男とジローです。
来年車を乗り換えようと思っているので中古車をよく調べるのですが、やはり人気車種は高いですね・・・
人気の車の新車は納期までに時間がかかる状況になっていて、知人は昨年の春に買ったミニバンが未だに納車されていないんです。(約9カ月待ち)
それを聞き中古車を見るようになったのだが、人気車種は新車とあまり値段が変わらない( ;∀;)むしろ高い場合も・・・
早めに新車の手配をするのか、中古車の出会いを信じて待つのか悩んでいる筆者です。
さ、無駄話はこのあたりにして本題に移ります。
今回は車のコーティング剤において、ある疑問が生まれたので、その疑問を解決していきます。
その疑問とは・・・
「低撥水(疎水性)で犠牲皮膜によって汚れを落としやすくするコーティング剤」と、「超撥水で汚れを寄せ付けないコーティング剤、このように効果が異なる2つのコーティング剤」があるのだが、
どちらの方が汚れが付きにくく、綺麗なボディーを維持できるのか?という疑問。
気になりませんか?
ということで、2種類のコーティング剤を用意しました。
まずはこちら、ソフト99様の
ハイドロフラッシュ

こちらの商品は低撥水、疎水系の弾き方になっており、雨が降った後の水玉が薄く大きくなるのが特徴。それにより、イオンデポジットの付着面積を大きく薄くすることで、落としやすくする効果があります。
230ml入り(中型車約8回分)
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ソフト99|soft99 スムースエッグ ハイドロフラッシュ 00521 価格:1,490円 |
もう一つがこちら、KURE様の
ルックス レインコート

こちらの商品は簡易型コーティング剤の中ではかなりの超撥水効果で、雨が降った後はほとんど水玉が残らず滑り落ちるのが特徴。それにより、イオンデポジットの発生を少なくする効果があります。
240ml入り(中型車約10回分)
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KURE|呉工業 超耐久撥水ボディコート ルックスレインコ-ト 240ml 1190 価格:2,338円 |
では比較検証していきましょう。
ボンネットを中央で区切り、画像右側にハイドロフラッシュ、左側にルックス レインコートをそれぞれ施工しました。
施工後3日間放置。
↓ まずは初期施工の撥水性能から見てみます。
疎水系のハイドロフラッシュ、超撥水のルックス レインコート、それぞれ特徴がある撥水になっています。
今回はコーティング剤がしっかり定着した状態での検証にしたいので、このまま定期的に施工を繰り返し、計4回の施工をした状態へすることにしました。
初期施工から約2週間のあいだに3回の洗車+施工をし、数日経った状態がこちら。
↓ まずは撥水状態から。こちらは水をかけ始めたところ。
向かって右側のハイドロフラッシュは犠牲皮膜効果で最初だけ弱撥水の弾き方になっており、左側のルックス レインコートはバッチバチに撥水しています。
↓ 水をかけ続けると、ハイドロフラッシュの方は犠牲皮膜が徐々に落ちていき、親水に近い弾き方になりました。
では最後、4回目の施工をしていきます。
ハイドロフラッシュの方は被膜が定着すると施工が楽になったように感じました。
ボディに馴染むスピードが速くなるので施工性が増していると思います。
ルックス レインコートの方は初期とあまり変わった感じはありませんが、元々ムラになりにくく、施工性は良いように感じます。
ただ、施工後のクロスの滑りには大きな差が!
ルックス レインコートの方は滑りが鈍くてクロスを落としても止まるような状態だったが、ハイドロフラッシュの方はかなり滑りが良くなっていました。
施工後の感覚に差を感じるのはハイドロフラッシュの方かもしれないですね。
(滑りの差は画像ではお伝えが難しいですが、動画だと分かりやすいです。是非下記リンクより動画もチェックしてみて下さい)
では、ある程度定着させ、計4回の施工をしたボンネット。
艶にはどれくらい差があるんでしょうか。
中央のテープを剥がして見比べてみます。↓
結構差があるのに驚きました。艶に関しては向かって左側のルックス レインコートの方が色に深みがあり1枚上手に感じます。
ハイドロフラッシュの方は鏡のような光沢感が見受けられ、少し明るく見えます。
これだけ艶が出ているのに一切ムラになっていないところもルックス レインコートの凄いところですね。
●1カ月放置でどのような差が出るのか
まずは放置中、施工後数日経って雨が降った後の様子がこちら。
ハイドロフラッシュの方は少し大きな水玉ができています。↓
ルックス レインコートの方は細かな水玉がきれいにできており、結構差を感じますね。↓
この差がどのように影響するのか楽しみです。
このまま放置して引き続き経過を見ていきましょう。
こちらが施工から3週間ほど経った頃、前日に雨が降った時の様子がこちら。↓
向かって右側、水滴が大きい方がハイドロフラッシュ、左の細かい方がルックス レインコートです。
水の残り具合にも結構差がある様子。右のハイドロフラッシュの方が多く、左の方が少なく感じます。
1カ月後。
ボディの様子はどうなったのでしょうか。
状況としては週に1~2回程雨が降り、良い感じに汚れも付いてくれたかと思います。
晴れの日に状況からチェック。何もしていない状況がこちら。
ハイドロフラッシュの方は大粒のイオンデポジットが見受けられます。↓
左のルックス レインコートの方が細かいイオンデポジットが確認できました。↓
全体的にはハイドロフラッシュの方が汚れているように感じます。
ただ、レインコートの方はイオンデポジットの粒に濃さがあるようにも見えます。
では洗車後するとどうなるのか。続けて確認していきましょう。
まずは水をかけてみると・・・
水の弾き方が全然違います。親水系(向かって右側)と超撥水(左側)でキッパリ分かれていますね。
ハイドロフラッシュの方はまだコーティングの上に犠牲皮膜コートが乗っている状態なので、洗車によって汚れと犠牲皮膜が落ちるとおそらく弾き方が変わってくると思います。
一方、ルックス レインコートの弾き方は凄すぎます。まだ洗車前で汚れが表面に残っている状態なので、多少は弾きが弱くなると思っていたんですが、その気配がほとんど無いんです。さすが汚れを寄せ付けないコーティングと言うだけありますね。動画で見ていただくと、より凄さを感じていただけると思います。
ではシャンプーしていきます。
ちなみにシャンプーはシュアラスター様のカーシャンプー1000の中性洗剤を使っております。
シャンプーを流していくと、ルックス レインコートの方は変わらず素晴らしい撥水状態だったのですが、向かって右側のハイドロフラッシュの方に違いがおきています。
画像では少し分かりづらいかと思いますが、シャンプー前は水が引く速度が遅い親水状態だったのに対し、シャンプーにより犠牲皮膜が落ちたことで水引きが速い疎水系の弾き具合に変わりました。
そして気になる水アカ、イオンデポジットの状況はというと・・・
こちらはハイドロフラッシュ。↓
きれいに水が引いていきます。1回のシャンプーで落ちており、綺麗に水が流れ落ちて引っかかりも全くない状態でした。
一方ルックス レインコートの方はどうでしょうか。↓
こちらはスムーズに水が流れ落ち、1回のシャンプーでしっかり落ちていて引っかかりも全くありませんでした。
つまり、水の弾き具合に違いはありますが、どちらも1カ月間は洗車をしていなくても問題なく、洗車だけで綺麗な状態を維持することができました。
ちなみに、どちらのコーティング剤も、洗剤を使わず水洗いのみで車を綺麗に維持できるような設計をしているので、今の時代背景にあったサスティナブルを実現できているコーティング剤とも言えるのではないでしょうか。
検証をしたのが12月半ばだったんですが、寒い時期は洗車が少なくなりがちだと思いますので、冬にも適した商品だとも感じました。
●徹底的に汚してみると・・・?
どちらも綺麗な状態を維持できるのは分かったのですが、続いて少し意地悪な実験をしてみることにしました。
今度はわざと強固なイオンデポジットを作る事にしたんです。
そう、どちらも優秀な事は分かったのですが、あくまでどちらの方が汚れに強いのかの検証をしているので、わざと劣悪な環境にして決着をつけたいと思います。
まずは再施工をしてリセット。
その後は水道水をかけては乾燥させる行為を毎日繰り返し、強固なイオンデポジットを自らの手で作っていきます。
(ボディーに良い事ではありません。皆さんはマネしないで下さいね。)
10日程経ちました。
毎日水道水をかけては乾燥を繰り返したボンネットの様子がこちら。
どちらも汚れているんですが、やはり向かって左側のルックス レインコートの方はボンネットの傾斜具合にもよるとは思いますがシャワーをかけたときに水が素早く流れ落ちるので、右側のハイドロフラッシュの方よりイオンデポジットが少なくなっていました。
この結果から、車のボディー形状が斜め気味だったり、毎日車を使用する方にとってはルックス レインコートの方がイオンデポジット付着率が低くなる利点があるのかもしれませんね。
では一度シャンプー洗車をしてみます。
(今回の検証は水道水をかけまくって、かなり頑固なイオンデポジットを作っているので、長期間洗車ができないというテイで進めていきたいと思います)
シャンプーは先程と同じものを使用しました。っと、洗車の度に思っているんですが、今回も凄い。この汚れた状態でもルックス レインコートの超撥水は健在でした。
イオンデポジットはおおよそですが3~4カ月ほど放置したくらいの汚れ具合になっていたと思います。
洗車後の撥水はこんな感じ↓
やはり画像ではうまく伝えにくいですが、ハイドロフラッシュの方も疎水系の弾き具合はキープされていました。
さあここからが重要。ボディの具合はどうでしょうか。
まずはハイドロフラッシュの方です。↓
かなり沢山付いていたイオンデポジット。1度の洗車では取りきれませんでしたが、かなり少なくなっているのが分かるかと思います。
一方、ルックス レインコートの方はというと・・・↓
画像では分かりにくいのですが点々と小さな跡が確認できます。
イオンデポジットの大きさとしては小さいですが、量はなんとこちらの方が多く残っていたんです。
この結果にはちょっとビックリしましたが、やはりハイドロフラッシュの犠牲皮膜効果がこの結果に出ているのだと思います。
もう一度シャンプー洗車をするとどうなるのか・・・ハイドロフラッシュの方はもう一度洗車をすればしっかり汚れが落ちそうにも感じたので、追加検証してみたいと思います。
結果は・・・
まずはルックス レインコートの方から。↓
まだまだ洗車では取り切れておらず、小さなイオンデポジットが残っていました。(雲の辺りを見ると分かりやすいと思います)
1回目の洗車後とあまり変わっておらず、普通のシャンプー洗車では取り切れない状態になってしまったのかもしれません。
ハイドロフラッシュの方はというと ↓
ほとんどイオンデポジットがありません。ところどころに小さいイオンデポジットが残ってはいるのですが、じっくり見ないと見つけられないくらいになっていました。
ハイドロフラッシュはなんと洗浄成分も入っているので、この後施工すればイオンデポジットを除去しつつ、コーティング被膜を強化し、おまけに犠牲皮膜も作ってくれるという一石二鳥、いや、三鳥くらいの効果が期待できるんです。
それぞれ好き嫌いがあると思いますが、今回の検証テーマであった「どっちが汚れにくいのか」という点では、ソフト99様のハイドロフラッシュの方に軍配が上がると言えそうです。
と言っても今回はかなりひどい汚れにしたから出た差であり、KURE様のルックス レインコートもかなり汚れにくいコーティング剤ですので、雨が降った後の水玉や撥水が好きという方はルックス レインコートの方が合っているのではないでしょうか。
どちらも使い続けることで汚れにくい車になり綺麗な車をキープできると思います。是非試してみて下さい!
いかがでしたか?1つの商品を検証するのも良いですが、比べてみるのも面白いものですね。
また気になる点ができたら比較検証していきたいと思います。
ではまた次回もお楽しみに!


